Four Tet

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Four Tetのバイオグラフィー

フォークトロニカのパイオニア的な存在として知られる Four Tet こと Kieran Hebden のデビューは、先鋭的なエレクトロ・サウンドで注目を集める Trevor Jackson 主宰のレーベル Output Recordings からであった。まずは '97年に彼がギタリストを務めていたポスト・ロック・バンド Fridge で12インチ・シングル 'Anglepoised' をリリースすると、その翌年には早くもソロ・プロジェクト Four Tet を始動し、同じく Output から作品を送り出している。

'99年には、Four Tet としてのファースト・アルバム "Dialogue" をリリース。'60年代後半から '70年代のダークで荒々しいフリー・ジャズに強く影響を受けながらも、インターネットでダウンロードした音源とラップトップのみを使って作られたという個性的なサウンドは、シーンに強いインパクトを与え、彼の存在を広く知らしめることとなった。

Fridge としては2枚、Four Tet としては1枚のアルバムを Output Records に残すと、Tom Vek や Portishead の作品も送り出している Go! Beat へと移籍。そして、'99年に Fridge のサード・アルバム "Eph" を同レーベルからリリースすると、その翌年には早くもグラスゴーの名門 Domino へと籍を移している。同 '00年のうちには Fridge の4枚目となるアルバム "Happiness" をリリース。しかし、それ以降 Fridge は作品を発表しておらず、事実上の活動停止状態となっている。

その後、Four Tet での活動を本格化させた Kieran は、'01年には名作との呼び名が高いセカンド・アルバム "Pause" を世に送り出す。前作で見せたフリー・ジャズからの影響を潔く捨て、イギリスの土着的なフォーク・ミュージックとエレクトロニカという一見相反する要素の融合に挑戦したこのアルバムは、フォークトロニカという新たなジャンルを開拓したとして評論家を中心に大絶賛を巻き起こした。

一躍シーンの寵児となった Four Tet は、ポスト・ロック / エレクトロニカからも多大な影響を受けているイギリスの国民的なバンド Radiohead や、同じくイギリスで根強い人気を誇るロック・バンド Doves 等のリミックスを次々と担当。また、Radiohead、Prefuse 73 とツアーを回るなど、目覚しい活躍を見せるのであった。

'03年に、前作の路線を推し進めたサード・アルバム "Rounds" をリリース。そして、その2年後となる '05年には4枚目となるアルバム "Everything Ecstatic" を発売した。このアルバムは、フォークトロニカ・サウンドをベースとしながらも、ジャズやヒップホップなど、彼がこれまでに受けてきた多様な影響を更に幅広く取り入れたものとなっており、尽きることの無い彼の果敢な挑戦心が証明された作品となった。

'06年には、数々の実験的なセッションで先鋭的なサウンドを追求し続けているベテランのジャズ・ドラマー Steve Reid による共作アルバム "The Exchange Session" を2枚続けてリリース。二人のインプロヴィゼーションをノーカットでそのまま収録した生々しいスタジオ・ライブの記録が、大いに話題を呼んだのは記憶に新しい。

そして、同年5月には Keran Hebden and Steve Reid としての来日も決定。長野県木曽郡のこだまの森にて開催される野外音楽フェスティヴァル Taico Club と、代官山 Unit での単独公演が予定されている。