The Agonist

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The Agonist プロフィール画像

The Agonistのバイオグラフィー

2004年半ばにTHE TEMPESTというバンド名で結成、アリッサ・ホワイト=グラズ (vo)、ダニー・マリノ (g)、クリス・ケルズ (b)の3人に、ドラマーのサイモン・マッケイが加わったことでTHE AGONISTと改名した彼らは、強烈な音楽に内省的かつ痛烈な歌詞を載せたユニークなバンドだ。若手のメタル・バンドが強い政治的姿勢を示すということ自体が非常に珍しいことだが、それが強烈で美しく、おしゃれな女性が率いるバンドとなるとなおさらであり、このユニークなダイナミクスこそが、『Century Media Records』をして、THE AGONISTとワールドワイドの契約を締結せしめたのだ。

アメリカの『Revolver』誌(2007年7月号)で「One of the hottest Chicks in Metal」に選ばれ、『Canadian Idol』にも出演した経験を持つシンガーのアリッサは、ヴィーガン(完全菜食主義者)でもあり、このバンドを通じて彼女は地球環境やそこに生息するものの保護を訴えている。しかしながらこれはアリッサのワンマンでもなく、またストレートなメタル・バンドであり、4人のメンバーがそれぞれ豊富な音楽的バックグラウンドを持ち寄ることによってメロディと狂気を完璧に融合しており、ヘヴィなのと同じくらいキャッチーで、ラウドなのと同じくらい甘く、メランコリーなのと同じくらい怒っている音楽を生み出すことを目標に、真正面から取り組んでいる。

アリッサは言う「Century (Media) とのパートナーシップのおかげで、私達が言わなければならないことを言い、しなければならないことをする土台ができたわ。それは忘れ去られつつある重要な事柄について、人々に働きかけ、教育すること。メッセージを持つ、示唆に富んだ音楽を通じてね」

バンドは6月には"Business Suits And Combat Boots"のビデオを撮影。Strapping Young Lad, God Forbid, All That Remainsなどを手掛けてきたデイヴィッド・ブロスキーの手によるこのビデオについて、アリッサは「"Business Suits And Combat Boots"のビデオは予想していた以上に素晴らしいものになったわ。私達がバンドとしてコントロールできた部分と、デイヴィッドのクリエイティヴィティが発揮された部分とのバランスがよく取れているの。見た目的にも美しいけど、歌詞を伴うとより興味深い解釈ができると思うわ」と語っている。また、バンドはその後、ツアー用のセカンド・ギタリストとしてアンドリュー・タプリーを加え、5人編成でライヴを行うこととなった。(その後アンドリューは脱退。4人編成でのライヴ活動を経て、現在ではクリス・エイドルフが参加)

5月と6月にレーベルメイトでもあるGod Forbidのサポートを務めたバンドは、7月にヨーロッパで、8月に北米でデビュー・アルバム「Once Only Imagined」(Cryptopsyのギタリスト、クリスチャン・ドナルドソンがプロデュースを、アラン・ドゥーシェズ(Unearth, Mastodon, Nile, Dillinger Escape Plan etc.)がマスタリングを担当)がリリースされると、9月にはEpicaとVisions Of Atlantisの北米ツアーに参加したのに続き、休む間もなくおよそ1ヶ月にわたるSonata ArcticaとFirewindの北米ツアーにも参加。すぐさま10月にはOverkillと、11月からは再び約1ヶ月にわたるEnslavedとのツアーに出るなど、ブラック・メタルからメロディック・メタルまで様々なジャンルのオーディエンスへとアピール、多くのミュージシャンやファンの目と耳を虜にする。

アリッサは言う「Sonata Arcticaとのツアーはとても順調で、私達はまだ行ったことのない都市でプレイするのを楽しみにしているわ。いままでで一番遠くまで来ているから、個人的には家から離れているのは辛いこともある。私のように集中してしまう人にとっては、感情のジェットコースターみたいなものね。だから目に見える範囲に目標を定めて元気を出すしかないの。観衆が私達のことを知らなかったり気にかけていなかったり、あるいはプロモーターが私達をゴミのように扱ったりするショウでも、少なくとも数人は曲の歌詞に合わせて口を動かしてくれているのに救われているわ。たとえそれが1人だったとしても、私の曲を覚えて楽しんでくれているのを見るのは最高だし、おかげでどんなショウもいいものになる。そのことに感謝したいわ」

こうして北米地域において確実に認知を得てきたTHE AGONISTは、2007年11月、日本デビューを飾る。上記のビデオの他にボーナス・トラック1曲も追加、日本盤独自のジャケットを採用したこのアルバムは、ここ日本でも大きな反響を得た。

積極的なツアー活動により、自らの音楽またはメッセージ、もしくはその両方を忠実にサポートしてくれる献身的かつ堅固なファン・ベースを築いたバンドは、"Business Suits And Combat Boots"がMTVの『Headbanger's Ball』で「Viewer's Choice Best Music Videos of 2007」を獲得したという嬉しいニュースを手にする。こうして興奮状態のまま、バンドは再びクリスチャン・ドナルドソンをプロデューサーに迎え、「Lullabies For The Dormant Mind」のレコーディングを開始する。

クラシック、ジャズ、オペラ、グラインドコア、スラッシュ、ブラック・メタルなどの影響を壮大なるメタル作品へと昇華させ、バンドの新たな一面を切り開いたこのアルバムには、Mahogany Rushのエイヴィ・ラドマー(violin)に加え、地元ケベックのクラシックのピアニスト、メリーナ・スーチャンと、『Nuclear Blast』主催のMySpaceのコンテストで優勝し、先頃日本デビューも飾ったProfugus Mortis (現Black Guard)のジョナサン・ルフランソワ・ルデュク(key)がオーケストレーションを担当するなど、地元を中心に多くのゲストが参加して新たな彩りを加えている。

リトアニア出身のアーティスト、ナタリー・ショーの手による、ダークで歪んでいながらも美しい、シュールレアリスティックなアートワークのコンセプトにも通じる、悪夢から目覚めさせられたような、あるいは悪夢のような現実から逃れるために眠りに落ちるような、心地よくないながらも病み付きになるメタルを築き上げたこの作品は、2009年5月、SPIRITUAL BEASTより日本発売される。日本盤には、Dark Tranquillityのカヴァー、"Monochromatic Stains"が追加収録されている。

そして2010年2月、遂に待望の初来日が実現!