Underworld

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Underworldのバイオグラフィー

アンダーワールド (Underworld)は、イギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループ。リック・スミス (Rick Smith)とカール・ハイド (Karl Hyde)の2人組である。

Freur、アンダーワールド第1期

アンダーワールド以前に、リック・スミス、カール・ハイド、アルフィー・トマス (Alfie Thomas)、バーン・バロウズ (Byrn Burrows)、映像作家のジョン・ワーウィッカー (John Warwicker)をメンバーとするFreurというロックバンドが存在していた。Freurは『Doot Doot』(1983年)というスマッシュ・ヒット・シングルを出すが、その後2枚出したアルバムは売れなかった。
1986年、Freurはバズ・アレン (Baz Allen)を加え、アンダーワールドとしてSireレーベルと契約。1987年、トム・ベイリー(トンプソン・ツインズ)プロデュースによる1stアルバム『Underneath The Radar』をリリース後、バロウズは脱退し、パスカル・コンソーリ (Pascal Consoli)が加入。
1988年、2ndアルバム『Change The Weather』をリリース。翌1989年、ユーリズミックスの解散ツアー(のちに再結成)にサポートとして同行するが、1990年、3rd アルバム制作中にレコード会社との契約が打ち切られ(この幻の3rdアルバム用の曲に、第2期1stアルバムに収録される「m.e.」の原曲「Mother Earth」があった)、長年リックやカールと共に音楽活動を続けてきたアルフィーも脱退し、バンドは解散状態となる。

ダレン・エマーソン加入、第2期スタート

1992年、リックとカールはDJのダレン・エマーソン (Darren Emerson)をメンバーに迎え、テクノのグループとして活動を再開する。この年のグラストンベリー・フェスティバル内Experimental Sound Fieldで行われた18時間にも及ぶライヴは、現在でもカールが度々インタビュー等で話題にすることが多い。プライベート・レーベルのTomato Recordsから500枚限定のシングル、『Mother Earth/The Hump』をリリース。当初はLemon InteruptやSteppin' Razor(リックとダレンで活動する際の名義)など、アンダーワールド以外の名義で特にクラブ色の強い作品をリリースしていたが、まもなくアンダーワールド名義に統合される。
Junior Boy's Own (現JBO)レーベルと契約し、1993年に(公式な)1stシングル『Mmm... Skyscraper I Love You』をリリース後、クラブ・アンセムとなる『Rez』(初回は限定1000枚のピンクレーベルレコードだった)をリリース。一気にテクノシーンの中心アーティストとなる。
その後1stアルバム『dubnobasswithmyheadman』や多数のシングルのリリース、ライヴ・ツアー(初来日公演であった、1994年の新宿リキッドルームこけら落とし公演を含む)を行った。

『トレインスポッティング』ブレイクスルー

1995年のシングル『Born Slippy』のB面(カップリング曲)に収録された「Born Slippy Nuxx」が、1996年公開の映画、『トレインスポッティング』のラストシーンに使われ、メジャー音楽シーンでもその名前が知られるようになる。
その後、「Born Slippy Nuxx」はA面曲に昇格し、もともとA面でタイトル・トラックだった「Born Slippy」が収録されない形で、シングルで再リリースされた(レコード/CD自体のタイトルは『Born Slippy』のまま)。

「Born Slippy Nuxx」のヒット直後、2ndアルバム『second toughest in the infants』をリリース(「Born Slippy Nuxx」はボーナスCDを除いて収録されず)。1996年8月10日に日本ランドHOWゆうえんちで開催された、RAINBOW2000でのライヴ・パフォーマンスは、メンバー、オーディエンス双方からの評判が高い。

後に判明したことであるが、「Born Slippy Nuxx」のヒットによって知名度が上がった事が、メンバーを当惑させることとなり一時的な確執へと発展。移動中は一切会話を交わさないなど、解散も視野に入れていたほどであった。

『Beaucoup Fish』、『EVERYTHING, EVERYTHING』

ライヴ・ツアーを終えたアンダーワールドは、約1年半の間スタジオにこもる。途中、1997年、映画『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』のために制作されたシングル『Moaner』のリリースを経て、1998年、ライヴ・ツアーを再開し、制作中の新曲を多数披露する。1999年にはその新曲が収録された3rdアルバム『Beaucoup Fish』をリリースし、名実共にテクノ界のトップへと上り詰めた。
99年冬から翌2000年にかけて、FUJI ROCK FESTIVAL '99で収録されたライヴ映像を使用したDVD『EVERYTHING, EVERYTHING』を制作中、ダレン・エマーソンが脱退。脱退発表時に既に予定されていた複数のフェスティバル・アクトには、リックとカールの2人で出演した。
『EVERYTHING, EVERYTHING』発売と同時に、公式サイトunderworldlive.comを開設し、ライヴ音源、未発表曲、日記等の配信を開始。同年11月には、アンダーワールドの来日公演プランから発展したエレクトロニック・ミュージック・フェスティバル、electraglideを幕張メッセで開催した。

[再びデュオへ

2002年に、「Rez」、「Born Slippy Nuxx」に続く新たなアンセム・トラックとなった、「Two Months Off」を収録した4thアルバム、『A Hundred Days Off』をリリース。同年8月から1年間、3年半ぶりの単独日本公演やFUJI ROCK FESTIVAL '03への出演を含むワールド・ツアーが行われた。ツアー後にはアンソロジー盤『1992 - 2002』、シングル『born slippy nuxx 2003』をリリースし、11月、electraglide2003にてスペシャル・ライヴを行った。ほぼ同時に、タイポグラフィック・ジャーナル『In The Belly of Saint Paul』を新たに立ち上げた出版社であるUnderworld Printから出版した。

2003年12月にBBC Radio 1の伝説的DJ、ジョン・ピールの番組でライヴを行って以降、メンバーは再びスタジオワークに移るが、公式ファンサイトdirty.orgのネットラジオdirtyradioを通じて、アンダーワールドの制作中/未発表曲やおすすめの曲をかける生放送のショーを不定期にするようになる。後に、アンダーワールドはどのレーベルとも契約していない(V2と再契約のサインをしなかった)状態であることが判明する。

ダレン・プライスのライヴ参加、The Riverrun Project

2005年夏から、以前からアンダーワールド・オフィシャルDJとしてアンダーワールドと活動を共にしてきたダレン・プライス (Darren Price)をサポートに迎え、ライヴ・ツアーが再開された。BBC Radio 1で放送された、Exit Festival 2005での新曲3曲「Lenny Penne」、「Small Conker And A Twix」、「You Do Scribble」のライヴ音源は世界中のファンから大絶賛を浴びた。

同年秋には公式サイトunderworldlive.comを大幅にリニューアルし、The Riverrun Projectとして、完全新作のMP3/アートワークの独占販売や、過去に配信していたものも含むライヴ音源/映像の大量無料配信を開始した。ダウンロード限定販売第1弾として『Lovely Broken Thing』、iTunes Store(当時はiTunes Music Store)限定EP『JAL to Tokyo』をリリース後、electraglide2005に出演し、その幕張メッセ3時間公演をそのまま収めた3枚組CD『Live in TOKYO 25th November 2005』をelectraglide2005来場者限定で販売した。翌日の大阪ATCホール公演は商品化はされなかったものの、公式サイトで2時間全編ウェブラジオ生中継された。
その後12月に第2弾『Pizza For Eggs』、2006年6月に第3弾『I'm a Big Sister, and I'm a Girl, and I'm a Princess, and this is my Horse』と新作パッケージをThe Riverrun Projectで発表し、最初の3作を全て購入したリスナーには、無料でボーナスmix『The Misterons Mix』を配信した。8月には、The Riverrun Projectからのシングル5作の12インチ・アナログ盤を、Underworldlive.comレーベルからのリリースとしては、初の実店舗を通した形で発売した。
なお、The Riverrun Projectで販売しているMP3ファイルは、いずれも複数の曲を30分弱のmixにまとめあげたものだが、この選曲はJBOレーベル社長のスティーヴ・ホールによるものである[1]。

映画のサウンドトラック制作、ダニー・ボイルとの再ジョイント

2006年10月に、映画音楽家ガブリエル・ヤレド (Gabriel Yared)と制作した、映画『こわれゆく世界の中で (原題: BREAKING and ENTERING)』(アンソニー・ミンゲラ監督、ジュード・ロウ主演)のサウンドトラック、『BREAKING and ENTERING: MUSIC FROM THE FILM』をリリースした。
並行して、アンダーワールドを一躍有名にした映画『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督の最新作『サンシャイン 2057 (原題: SUNSHINE)』のサウンドトラックを、ダニー・ボイル監督作品の音楽を多く手がけている作曲家、ジョン・マーフィ (John Murphy)と制作。サウンドトラック・アルバムの発売は映画公開以前から発表こそされているものの、「弁護士の絡んだ問題」により[2]、具体的な目処は立っていない。